Report.4 ベンチDIY!手作りベンチがまちに登場。寄り道したい小さな空間と新たな景色。

シモツケ大学の事務局メンバーがベンチDIY!

今回はシモツケ大学(以下シモ学)初となるDIYワークショップです。
シモ学の事務局を務める山口さんに作り方を教わりながら、トントン、カンカンとベンチ作りをしました!

一級建築士事務所アンプワークスを主宰する他、まちづくり会社「一般社団法人シモツケクリエイティブ」の代表も務める山口さん。

どうしてベンチを作るのか?
それは、これまでのシモ学での出来事が背景にあります。

第一回目のシモ学では、石橋駅前商店街の歴史や物語から、「昔は店先や軒先の縁台で集まり、飲み交わしていた」ことを学び…。

第二回目のシモ学では、「チェアリング」を通して、まちに座ることの面白さを実感し…。

「自分たちで座る場所を作りたい!」、「まちに座ることをもっと楽しみたい!」という想いが次第に高まっていきました。

さらに、期間限定で開催された「しもつけしき~石橋縁側~」から、石橋駅前商店街で座る機会と場所が生まれました。この流れに乗って「みんなでベンチを作ろう!」とDIYワークショップを企画することに。

ワクワクしながら準備を進めていたのですが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、開催は中止となりました。

今回お届けするのはソーシャルディスタンスを保ち、コロナウイルスに対策を行いながら、別日にこじんまりと実施した内容になります。
(参加申し込みをしてくださった方々申し訳ありません。DIY講座必ずリベンジするので、ぜひ次回一緒にやりましょう!)

鈴木さん、古河さんをはじめとする事務局の方々がベンチ作りをした様子を、写真を中心にお楽しみいただければと思います。

それでは、約6時間に及ぶ制作過程をご覧ください!

 

はじめの一歩は脚部の組み立てから!

今回は長さが1.5mと1.8mのベンチを作りました。
設計図、工具、木材を作業台に並べ、午前10時からDIY開始!

木材を切る工程を省くため、ホームセンターであらかじめカットした木材を用意。

材料を眺めると職人感がでると盛り上がった場面も。

まずは、ベンチの脚部を作ることに。
設計図を見ながら、ビス止めする位置を定規で測り、木材に印を付けていきます。

木材を仮で組み立てると完成イメージが湧き、作業がしやすい。

後で目立たないように、うす~く線を引いていく。

印が付け終わったら、ビス止めをしていきます。

木材を繋ぎ合わせるためにビス止めをする様子。

ベンチの脚部が完成!

脚部の完成までに1時間程、作業をしました。
写真で見るとあっという間ですね(笑)

この後、脚部と座面を繋ぎ合わせていくのですがその前に!
ひと手間加えて完成度を高めていきます!

 

ダボ埋めから生まれた小さな感動

ベンチに座ったときにビスがむき出しになっていると、どうにも不格好な感じがしますよね。そこで、ダボ穴をあけてから、穴にビスを打ち、ダボ穴を綺麗に塞ぐという工程を踏んでいきます。

これにより、見た目が良くなるだけでなく、腐りづらくなるそうです。

(左)ダボ埋め前。(右)ダボ埋め後。

これらの道具を使用してダボ穴をあけて、綺麗に塞いでいく。

ビス止めをする前に、ダボ錐を取り付けてダボ穴をあける。

ダボ穴にビスを打ち込み、木工用ボンドを流し込む。

ダボをトンカチで軽く叩いて穴を塞いだ後、はみ出た箇所をのこぎりで削る。

この工程、専門的なことをやっているぞ感が凄いです!
「超プロっぽい!これ気持ちいい!楽しい!」という声も上がっていました。
ひと手間から生まれた小さな感動! といっても過言ではないと思います。

 

座面を取り付けてベンチの骨組み完成!

続いては、座面を取り付ける工程です。
座面はお尻が触れる大事な箇所。座面に使用する板は丁寧にヤスリがけしていきます。

組み立てた脚部と、座面に使用する板。

止め時がわからないヤスリがけ。黙々とヤスリ続ける。

すっかりのめり込んでしまい、昼食の時間を忘れてヤスリ続ける。

ヤスリがけが終わった後は、ビス止めの位置に印を付けます。
脚部と同じように、ダボ穴を空けてから、ビス止めをしていきます。

板が等間隔になるように並べて、座面をビス止めする。

ダボ穴をあけた箇所にビス止めをしていく。

組み立て終わったベンチがこちら!

4時間程作業した結果、座れる状態まできました。
「手作りとは思えない完成度!」と思うのは、まだ早いですよ~!
仕上げにベンチに塗料を塗って完成となります。

 

完成まで6時間!とうとうベンチが完成!

色は茶色すぎず、オリーブ色に近い色を選びました。
同じところを何度も塗ると色が濃すぎてしまうし、塗り残しがあっても恰好がつきません。DIYの最終工程も気を抜かずに丁寧に仕上げていきます。

色むら、刷毛後が残らないように気を付ける。

”ぬりえ”と一緒で、端の方から塗ると綺麗に塗れるとのこと。

一通り塗り終わったら、布で表面をサッと拭き取り、塗料を馴染ませていく。

塗り終わった状態がこちら。とうとう完成か!?

…と思いきや何やらベンチで作業をしている様子が。

シモ学ロゴを感じさせる消しゴムハンコをベンチに押して完成!

ベンチ完成を喜ぶ事務局のメンバー。

日曜大工すらしないけど作れるかな?とドキドキしていましたが、実際にやってみると難しい工程も無く、誰にでも作れることを実感しました。

なによりも、ベンチ作りで楽しいひと時を過ごせたことが印象に残っています。ヤスリがけに夢中になったり、顔や手にペンキがついても気にせずに塗ったりなど、実際にやってみると楽しさが溢れだすんですよね。

そんな思い出が詰まったベンチが、とうとうまちに置かれたようです。

増山酒店の前に設置されたベンチ。

ベンチ作りに携わった身としては嬉しくもあり、座りに行きたくもなります。小さな空間ではありますが、ちょっと寄り道したい場所ができると歩くのも楽しいです。

コロナ禍があけたら、一緒にDIYをやりましょう!
その場で出会った人と会話を交わしたり、昼休憩で立ち寄ったお店の人と出会ったり、ちょっとずつ地域と繋がっていくことも楽しみながら。

最後に!3月12日(金)から「しもつけしき 石橋縁側 2021春」が始まります。2020年10月~11月に開催されたときよりも参加店舗が増え、屋外をより楽しめるようになっています。シモ学マーク入りのベンチも設置されるので、見かけたら座ってね!

それでは!

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