新たな「居・職・集・住」を生み出す公民連携プロジェクトが始動!

かつて石橋駅周辺には多くの商店や飲食店が店を構えていました。活気に溢れ、賑わいある場所でしたが次第に店の数は減り、人が集い楽しむ場所が少なくなっています。当時を知る人やこの街に住む人、関わりある人にとっては、少し寂しい状況…

どうしたら現在の風景を残しつつ、日常を盛り上げて次の世代に引き継いでいけるのか。行政と民間(地域プレイヤー)が連携し、新たな「居・職・集・住」を生み出すためのプロジェクト「シモツケ大学」を追いかけました。


石橋駅西口エリアの公共空間を活用しよう!

このプロジェクトの柱のひとつは、石橋駅西口エリアの公共空間の利活用を促進すること。

そのためにも、「普段通らない道を歩いたり、まちなかの様子を見つめなおそう!」ということで石橋にゆかりがある人、この地域で活動する人たちが集まり、まちなかを歩くことになりました。

「大松山運動公園」から出発し、「下谷田遊歩道」を通り、広場整備予定地(旧石橋庁舎)の前を歩き「石橋駅前コミュニティセンター」に向かいました。


 

車に乗っていては味わえない「下谷田遊歩道」を歩いた時のワクワクを感じる一行。

 
試しに「水辺」で乾杯!

この日は7/7。七夕が有名ですが、全国各地で「水辺で乾杯」が行われていることをご存知でしょうか。

「水辺で乾杯」は、新しい水辺の活用の可能性を切り開くための官民一体の協働プロジェクト「ミズベリング」の活動です。

水辺を眺めて乾杯することで、身近な水辺を改めて意識し、あらたな発見や想像が生まれる機会になります。また、全国各地で水辺に新しい風景を生み出しています。

石橋駅西口エリアに川は見当たりませんが、暗渠(あんきょ)と呼ばれる水面が見えなくなってしまった川や水路が存在します。「下谷田遊歩道」には実は暗渠が存在します。

私たちもさっそく公共空間を活用した「水辺で乾杯」を実施!
何気なく通り過ぎてしまう場所が思い出の場所に。
7月7日7時7分。「下谷田遊歩道」に新しい風景が生まれていく。
乾杯後は、公共空間の利活用エリアをまち歩きを実施。
JR石橋駅西口前の「グリム通り」沿いの店舗や歩行者の様子を肌で感じながら、利活用のイメージを膨らませていきます。

「3密を避け、公共空間を利活用するためにはどうしたらいいのか」

「みんなが気兼ねなく活用でき、無理なく継続するためにはどうしたらいいのか」

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、新たな視点で考える事が求められます。
道路や公園など屋外の可能性も視野に入れて、可能性を模索していきます。
その後、石橋駅周辺の情報を得るために「石橋駅前コミュニティセンター」へ向かいました。

 
馬市で活性化していた頃の石橋

「石橋駅前コミュニティセンター」では、子どもの頃から石橋で過ごし、時代と共に街が変わっていく姿を見てきた田崎さん、渡辺さんからお話を伺いました。

(左)田崎さん。JR石橋駅西口から徒歩数分の場所で理髪店を営む。
(右)渡辺さん。重量挙げ選手として国体に出場した経歴について語る。

 

まずはプロジェクトメンバーの山口さんが、今回の趣旨と想いを伝えました。

想いを伝える山口さん(タンクトップ姿の男性)。
このプロジェクトが始まる前から下野市の将来を考え、市内の有志で結成されたまちづくり会社「(一社)シモツケクリエイティブ」の活動などを続けてきた。

 

「暮市や初市が開催されていた頃は、賑わいがあり、盛り上がっていましたよね。
当時と同じ状況に戻したいわけでは無いけれど、石橋駅周辺がこのまま廃れていくのは寂しいと思うんです。何とかして盛り上げていきたいのですが、これまでのまちの歴史や営みを知らないと始まらないと思いまして…。これまでのことを学んで、この先のことを考えていきたいんです。当時のことを教えていただけませんか」

このプロジェクトが始まる前から少しずつ活動してきたメンバーの想いは、田崎さん、渡辺さんだけでなく、参加したメンバー全員に伝わっていたと思います。

その後、渡辺さん、田崎さんから当時のお話を聞きましたが、これが面白い!
汽車が通るようになった頃のこと、馬市場が開催されて活気づいていたこと、大火により区画整理が行われたこと、暮市や初市のことなど、「え~そうだったんですか!?」という内容ばかりでした。

地図を広げて当時と今の位置関係を確認しながら話を聞いていく。

 
これからの話をしよう

話を聞いた後は、大松山運動公園でミーティング。

この日は雨が降ったり止んだりでしたので、屋根付きの場所を見つけて再び乾杯。テーブルを囲って自己紹介や、これまでの活動の振り返り、これからの活動について話をしました。
この日集まったメンバーは、まちづくり会社を運営する人、下野市役所の職員、地域おこし協力隊、石橋駅西口エリアで面白いことに貪欲に取り組んできた人たち、まちづくりに関わり続けてきたNPOの人、ライターなど、様々です。

色んな人がいるからこそ、面白いものができる。
そんな気がしてワクワクしています。

梅雨のこの時期は雨が降ったり止んだり。大松山運動公園で雨宿りをしながら自己紹介とプロジェクトに参加した経緯を語り合う。

下野市では、これまで様々な地域づくり活動が実施されてきました。
それらの活動の積み重ねを経て、大きな活動への第一歩が踏み出されようとしています。

それぞれの想いが込められた新たな活動は始まったばかりです。
これからも近況をレポートで書いていくのでお楽しみに!
また、活動を応援していただけると嬉しいです。

それでは、また次回のレポートでお会いしましょう。

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