Report.3 屋外で上映会!昭和初期の風景を空き店舗で小さく再現

空き店舗でショートムービーを上映!

今回の授業は、事務局の鈴木さん、山口さん、古河さんによるプログラムです。

2020年11月26日に石橋駅西口のグリム通り沿いの空き店舗で、一日限りのショートムービー上映会を実施しました。

上映会場となったレンガ張りの重厚な建物は、これまで薬局として地域で暮らす人びとの健康を支えてきました。その後、役割を終えて数年が経過し、現在はシャッターが降ろされています。

JR石橋駅西口から徒歩3分。元・北條薬局が一日限定で上映会場となった。

毎日1,000人近い人たちがグリム通りを歩きますが、一度も足を止めることなく、素通りしてしまう人もいるようです。少しでも足を止め、まちの様子を見つめ直し、考えるきっかけを作れないか。そのような想いから今回のプログラムが始まりました。

地域の方々から聞いた「昭和初期の頃は屋外で映画を楽しんでいた」という言葉をヒントに、その景色を小さく再現することにしました。ショートムービーを見ながら、地域にある空き店舗の可能性を感じた時の様子をお伝えします。

 

物珍しさに注目を集める上映場

辺りがほんのり暗くなり始めた頃、グリム通り沿いには駅に向かう高校生の姿がありました。普段と違う景色に「何が始まるのだろう」と不思議そうに眺める学生たち。

道行く人を背中に、ワクワクしながら上映準備を進める事務局の様子。

今回はまちなかを歩く人たちが気軽に参加できるよう、上映中の出入りは自由とし、受付時に体温測定や手指消毒などのコロナ対策をおこないました。

受付を済ませた参加者は椅子に座り、上映のときを待ちます。

事務局の山口さんが用意した受付台は会場の雰囲気に合い、ライトは温かみのある雰囲気を作りだしていた。

夕日が沈みきった頃、ショートムービーの上映がはじまりました。空き店舗の壁に映し出された映像を静かに見つめる人たちの中には、立ち見をする人の姿も。

グリム通りを歩く人や信号待ちの車からも上映中の様子を見ることができた。

参加者の中には高校生の姿もあった。帰り道にふらっと楽しめるのもショートムービーの魅力だ。

上映された作品は「地域」をテーマとした全5本。長い作品は15分、短い作品は1分ほどで、夜8時頃まで繰り返し上映されました。

ショートムービーの中には「サクラノチカイ」や「幸せなまち下野市を守れ!」といった下野市が舞台の作品もありました。親しみやすいアニメーションと爽快なアクション、地域の魅力が詰まったストーリー展開は見どころが満載です。

参加者は作中に登場する場所に思いを馳せながら見ていたのではないでしょうか。

「幸せなまち下野市を守れ!」は暑い中、何度もメイクを直して撮影したといった裏話が参加者に伝えられた。

 

空き店舗の可能性を感じた上映会

冷たい風が吹き抜ける中での上映でしたが、足を止めて映像を眺める人の姿が印象的でした。「いつもはシャッターが閉まっているけど今日は何をやっているの?」と、話しかけてくれた人もいました。

(右)上映会の様子を見に来た人と話す事務局の鈴木さん。

ほんのひと時でしたが、空き店舗から新しい風景が生まれ、その風景を面白がってくれた人たちがいました。通勤、通学のために素通りしていた道で「何かやっているな」「何か楽しそうだな」と感じ、「色々なことができるんだなぁ」と、活用の可能性を少しでも感じてくれたら嬉しいです。

シモツケ大学ではこれからも様々な活動を実施していきます。
まちなかで何かをやっている集団がいたら、覗き込んでみてはいかがでしょうか。
「暮らしが変わるきっかけの場」があなたを待っているはずです。

それでは!

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。